WCでは、テクニカルに関する多くの権限をCheif Race Directorが持つことを述べました。
言うなれば、WCレースにおいては絶大な権限を持つわけですが、決して、独断するわけではありません。
他の レースディレクターや競技委員長と綿密に連絡をとり、レースの準備を進めていきます。
特に、ジュリーメンバーである競技委員長のみならず、コースに詳しい地元役員の意見をよく聞くことが、印象的でした。

そして、参加国のチームキャプテン(TC)達とも、常に意見を交換します。
今回のコースは、斜度があるままゴールラインに入ります(ゴールエリア内も斜度があります)。その上、ゴールエリアは左に折れており、奥行き約150mを取っていますが、ゴールに入っても難しい。
そこで、スピードをコントロールするため、ゴール前のセットを変えるかどうか、TCの意見を聞くことになりました。
ジュリーインスペクションの前にコーチはコースを下見し、ジュリーの到着をゴールで待って、ミーティングが始まります(写真。中央はCheif Race DirectorのAtle Skaardalさん)。

スピード系だからということもあるでしょうが、日本だと、例えば、TDを絶対視して、地元役員やコーチはあまり意見を言わない傾向があるように思います。ひょっとしたら、それが心地良いTDがいたりするのかもしれません)
しかし、それぞれが、それぞれの立場で責任を持って意見を言い交換することで、より良い大会運営ができるのではないでしょうか。
改めて実感しました。

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